香川ニュース【香川県民ニュース(仮)】  
県内ニュース

県民からの支援物資 県、受け付け開始 東日本大震災


 県は17日、県民からの支援物資の受け付けを始めた。紙おむつや飲料水などの特定の品目について電話で受け付けた後、回収場所などを連絡する方法を取る予定。
 県は被災地支援本部を設置し、この日の初会合で浜田恵造知事は「被災地の皆さんが一刻も早く安心できるよう、円滑な支援に取り組みたい」と述べた。
 支援物資の受け付けは、当面、毛布(新品、未使用またはクリーニング済み)▽幼児用・大人用紙おむつ(新品または未開封)▽バスタオル(新品または未使用。贈答用は箱から出す)▽飲料水(ペットボトル。できればケース単位)▽保存食(缶詰など長期保存が可能で新品または未開封)▽粉ミルク(新品または未開封)の7品目。
 提供希望者は、物資受付窓口(087・832・3846、または087・832・3847)に電話連絡をし、提供できる品目などを伝える。電話の受け付けは、午前8時半から午後5時15分。
 全国知事会による割り当てで、香川県は当面茨城県を担当することになった。
引用元:2011年3月18日 朝日新聞記事

【震災関連】観光にも震災の影/県内、自粛ムード


 東日本大震災の影響が香川県内の観光、旅行業界にも広がっている。旅行の自粛ムードや出張の取りやめで、宿泊施設の中には数千人規模で宿泊のキャンセルが出ている旅館がある。影響は4月に琴平町で開かれる香川県内屈指のイベントの「四国こんぴら歌舞伎大芝居」にもおよび始めている。香川県内から被災地の東北や関東方面に向かう旅行ツアーのキャンセルも相次ぐ。業界にとっては大きな打撃だが、各社は「これだけの被害が出ており、致し方ない」と冷静に推移を見守っている。
■宴会にも波及
 香川県高松市の旅館・花樹海は地震が起きた11日以降、宿泊のキャンセルが止まらない。16日夕現在、春の行楽シーズンを迎えるこの時期の1カ月間の宿泊者数の1割にあたる約340人に上った。
 キャンセルは宿泊だけでなく宴会にもおよび、県内でもイベントの自粛ムードが広がっていることがうかがえる。三矢昌洋社長は「阪神大震災の経験から、旅行を控える動きは当面は続くだろう」と話している。
 ビジネス客の利用が多いロイヤルパークホテル高松(香川県高松市)では地震後、多い日には予約の3割がキャンセルされており、担当者は「出張を取りやめた企業も多いのだろう」とみている。
■観光の町深刻
 観光地の琴平では、メーンイベントの歌舞伎公演まで1カ月を切るこの時期の災害に、影響はなお深刻。
 琴参閣は、関東方面からの団体客のキャンセルが相次ぎ、キャンセル総数は2千人を超えた。歌舞伎期間中の4月の宿泊を早々と取りやめた団体客もあるという。
 こんぴら歌舞伎を主催する琴平町の細川和徳観光商工課長は「来場者への影響の心配はある。人気役者を迎えた興行が復興の力添えになると信じている」と予定通りの開催に向け準備を進める考えだ。
■ツアー中止も
 一方の香川県内発着の旅行ツアー。JR四国ワープ高松支店(香川県高松市)は、関東方面ツアーの払い戻しに追われている。12日以降、問い合わせ件数は連日50件を超え、16日には東京方面へのキャンセルが約15件あった。同社は、地震に伴うキャンセルについては手数料を取らない措置を取っている。
 タビックスジャパン高松支店(香川県高松市)では、東北地方の桜の名所を巡るツアーにキャンセルが入っている。担当者は「現地の復旧状況次第ではツアー自体が中止になる可能性もある」と話している。
引用元:2011年3月17日 四国新聞記事

【震災関連】香川県内ほぼ変動なし/放射線量


 大気中の放射線を測定するモニタリングポストが設置されている香川県環境保健研究センター(香川県高松市朝日町5丁目)は16日午後5時現在、1時間当たり0・053マイクロシーベルトを観測した。
 15日午後5時現在(0・042マイクロシーベルト)より放射線量がやや増加していることについて、同センターを管理する県環境管理課は「国の方針に合わせて、16日から放射線量をシーベルトに換算する際の係数を0・8から1・0に変更したため」と説明。
 現在のところ、県内では放射線の危険性はないとしている。
引用元:2011年3月17日 四国新聞記事

【地震関連】香川県内各地でイベント中止


 東日本大震災の影響で、12、13の両日に香川県内各地で予定されていたイベントが、相次いで中止となった。中止のイベントは次の通り。

 【12日】
▽坂出市「瀬戸内海からの夜の番の州工業地帯を眺める坂出ナイトクルーズ」
▽土庄町「カーイベント・チェント アンニ クラシカ小豆島2011」(13日まで)
▽多度津町佐柳島「多度津中生によるボランティア活動(清掃とうどん・お茶の接待)」

 【13日】
▽e―とぴあ・かがわ「100万人達成記念式典」
▽高松市美術館「絵本作家・どいかやさんの講演会とサイン会」
▽丸亀市本島「第29回塩飽本島マイペースマラソン大会」
▽丸亀ボートレース場「日本財団会長杯」(12、14〜16日は実施)
引用元:2011年3月12日 四国新聞記事

59年の歴史に幕/県立保育専門学校で閉校式典


 本年度末で閉院する香川県立保育専門学院(佐藤克己院長)の閉院式典が12日、高松市田村町の同学院であった。最後の卒業生や同窓生ら約140人が出席し、保育や幼児教育の人材を地域に数多く輩出した59年間の歴史に幕を下ろした。
 式では、佐藤院長が「子どもたちと共にありたいという夢を持ち、研さんを積んできた学生たちを誇りに思う。学院の使命を果たせたことに感謝したい」と式辞を述べた。浜田知事は「多様な保育サービスが行われる中、地域に大きく貢献いただいた。今後も伝統が生き続けていくと信じている」とあいさつした。
 続いて卒業生らでつくる合唱団が歌を披露。学院歌などを高らかに歌い上げ、式典を締めくくった。
 第1期生で30年間保育士を努めたという丸亀市綾歌町の吉川弘子さん(78)は「本当にさみしい。熱意のある先生や学生ばかりで本当にいい学校だった」と振り返った。最後の卒業生となった第58期生の同市御供所町の中野紗耶さん(20)は「保育士は小さい頃からの夢。不安もあるが保専で学んだことを胸に頑張りたい」と決意を新たにした。
 同学院は1952年に県立保母養成所として開所。53年に現名称に改称し、3548人の卒業生を輩出した。民間の保育士養成施設の増加や少子化などに伴い廃止が決まっていた。
引用元:2011年3月12日 四国新聞記事

讃岐うどんとお酒、相性は?セットで味わう


 「あったかいうどんはお酒が進む」「うどんとお酒は結構合うんじゃないか」――。讃岐うどんと地酒をセットで味わってもらう道を探っている旅館業者や飲食業者らが10日、酒造りやめん打ちの現場を巡った。実際にセットで味わった参加者らは両者の相性の良さを実感しつつ、「お昼のうどん店巡りのように定着を図っていけるかがカギだ」といった感想も抱いていた。(伊勢剛)
 抜群の知名度の讃岐うどんにからめ、地酒の消費拡大や観光客アップなどを狙おうと昨年11月、「うどんに合う酒を考える会」が発足。この日はメンバーに名を連ねる酒造業界やうどん業界の関係者、旅館・ホテルなどの関係者ら約15人が集まり、多度津町葛原の西野金陵多度津工場を見学したり高松市松並町のさぬき麺業でうどん打ちを体験したりした。
 参加者らはその後、自らが打っためんと地元の酒米「さぬきよいまい」を使った酒を堪能。うどんとお酒をセットにした夕食の楽しみ方などについて、さらに考えていくことになった。
 県酒造組合の西野信也会長は「若者を中心にアルコール離れが進み、中でも日本酒が苦戦している。香川でゆっくりと讃岐の酒を楽しんで」と求め、本場さぬきうどん協同組合の大峯茂樹理事長は「『うどんに合う酒』『酒に合ううどん』を考えていき、1日でも多く香川に滞在してほしい」と願っていた。
引用元:2011年3月11日 朝日新聞記事

フリーゲージトレイン四国上陸/4月に走行試験


 車輪の幅を変え、新幹線と在来線の相互乗り入れができるフリーゲージトレイン(軌間可変電車)が9日、予讃線での走行試験のため、多度津町のJR多度津駅に到着した。フリーゲージの四国上陸は2003年以来2度目。走行試験は4月から2年間、坂出―松山間で行う。
 フリーゲージは、国土交通省が1994年から開発に着手。2003年春に四国で走行試験を行ったのは初代車両で、現在の車両は2代目となる。
 今回の四国での走行試験は、2代目車両が九州などで行った試験で得られたデータを基に、カーブの多い予讃線で走行性能を検証。2年の時間をかけ、車両の耐久性も調べる。走行試験はダイヤに影響のない深夜の時間帯を中心に行う。
 フリーゲージの四国への導入をめぐっては、岡山駅での新幹線乗り換えがなく利便性の向上につながるとして、4県などが国やJR西日本などに導入を要望している。
引用元:2011年3月10日 四国新聞記事

全小中校にエアコン、来年度から順次設置/高松市


 高松市は、市立小中学校の全教室にエアコンを設置する方針を明らかにした。今後、整備計画を検討し、来年度から数年間かけて設置し、教育環境の充実を目指す。
 8、9日の3月定例市議会本会議で、市民フォーラム21と共産の代表質問に大西秀人高松市長が答えた。
 大西市長は、昨夏の記録的な猛暑による厳しい学習環境を踏まえた上で、「良質な環境の整備、充実を図るため、具体的な計画を検討していきたい」と答弁した。
 これまで、小中学校の音楽室や図書室にはエアコンを設置しているが、教室に完備しているのは新設統合した高松一小・中と新番丁小だけ。他は校舎の改築に合わせて順次整備をしている状況。現在は全市立幼稚園への設置事業を進めている。
 エアコン設置をめぐっては、昨年12月に市PTA連絡協議会が小中学校教室への設置を求める要望書を大西市長に提出していた。
引用元:2011年3月10日 四国新聞記事

「善通寺検定ガイド」/米アップル社サイトで販売


 善通寺商工会議所(村上幸生会頭)が昨年11月、創立50周年記念事業で発行した「善通寺検定認定ガイドブックYAGANA(ヤガナー)」が、電子書籍化された。同会議所から事業委託を受けた市内の業者が製作し、米アップル社のインターネットサイトで販売を開始。“地域検定書”の電子版は全国初登場という。
 2千部発行した「YAGANA」はA5判104ページで、同市内の歴史や観光名所、特産品などを紹介し、内容に沿った模擬検定問題を巻末に掲載。県内の書店などで販売している。
 香川県外からの問い合わせが増えたことなどから、書籍編集に携わったウェブ関連システム開発のアドネット(同市上吉田町)に電子版製作を委託。アップルのサイト「アップストア」で1月から販売が始まった。
 電子版は同社の携帯電話「iPhone(アイフォーン)」、情報端末「iPad(アイパッド)」などで読める。価格は書籍より100円安い600円。現在、米グーグル社の多機能携帯電話向けソフト「アンドロイド」の対応版も開発を進めている。問い合わせは同会議所〈0877(62)1124〉。
引用元:2011年3月10日 四国新聞記事

飯野山登山客が急増/往復1時間半、初心者に手軽


 「讃岐富士」とたたえられる香川県丸亀市のシンボルの一つ・飯野山(標高422メートル)の登山客が急増している。2010年はメーン登山道の飯野町ルートからの登山客が4万6619人となり、記録の残る03年以降で最高となった。市商工観光課は「健康づくりのためのトレッキングブームが、登山客増につながっている」と分析。今年もイベント開催などで来客増に努めたいとしている。
 飯野山山頂へは飯山町、坂出市、飯野町からの3ルートがある。このうち、山麓に市野外活動センターがある飯野町ルート登山客は、03年の1万9769人から年々増加。08年に3万3123人と、初めて3万人を突破し、10年は前年(3万5763人)から1万人以上を上乗せした。
 03年から同センター管理人を務める土居一博さん(77)は、「片道2・2キロ、大人で往復約1時間半の道のりは、初心者も楽しめる手軽さがある」と説明。その上で「北海道から鹿児島まで、全国の登山愛好家が毎年訪れている。3ルート合わせると、昨年の来客は6万人を超すのでは」と話す。
 土居さんは、地元の登山愛好家でつくる讃岐富士クラブなどと共に荒れていた登山道の整備を行い、ツツジやモミジなどを植林してきた。市商工観光課は、「土居さんらの景観美化活動も大いに貢献している」としている。
 昨年、標高などから市観光協会が4月22日を「讃岐富士の日」と制定した。今年は4月22〜28日を「丸亀マウンテンウイーク」と題して各種イベントを開催し、一層のPRを行う予定。
引用元:2011年3月10日 四国新聞記事

次回瀬戸芸へアート熱/県、5商店街でWS


 次回の瀬戸内国際芸術祭(2013年開催予定)に向けて香川県内の“アート熱”を高めようと、県は6日、県内5商店街を会場とした「アートアカデミー街なかワークショップ(WS)」を始めた。3月の土・日曜を中心に延べ7日間開催。初日は坂出市内であり、子どもらが発泡スチロールの遊具やおもちゃ作りを楽しんだ。
 昨年開かれた同芸術祭には、全105日間で約93万人が来場。高まった文化振興の機運を2回目につなげようと、県が同WSを企画した。
 会場は、東かがわ、高松、坂出、丸亀、観音寺の5市の各商店街内。6日から28日までの期間で、各会場2〜4日間開く。県内を拠点とする若手芸術家を育成するのも狙いで、各会場では計13組(24〜38歳)が作品展示のほか、一般参加者の制作支援などを担当する。
 この日、坂出市のオアシス元町では丸亀市綾歌町の高橋あづささん(24)が、ライオンをかたどった発泡スチロール製すべり台を設置。訪れた子どもらが何度も滑って楽しんだ。発泡スチロールを小さな車や家などの形に切り、ペンキで着色するブースも人気。坂出市内から参加した小学2年の吉田蓮君(8)は「赤い恐竜が上手に作れた。家に飾りたい」と目を細めていた。
 各WSに関する問い合わせは、県文化振興課〈087(832)3785〉。
引用元:2011年3月8日 四国新聞記事

きらめく番の州、構造美に圧倒/魅惑の工場萌え


 工場の景観を楽しむ「工場萌(も)え」がブームだ。建物の存在感や夜間操業中の光が生み出す幻想的な光景に魅力を感じる人が全国で増え、香川県内でも坂出市の工場夜景見学クルーズが新しい観光スタイルとして注目されている。
 坂出市の番の州工業地帯を海上から眺める「さかいでナイトクルーズ」は、工場夜景を観光資源として生かそうと、市などが2月から3月にかけ計3回企画。反響の大きさに急きょ、1回の定員枠を40人に広げ、追加開催も決めたが、すぐに満席になる人気ぶりだ。
 参加者は観光船内から身を乗り出すように、煙を噴き上げる化学工場や石炭の運搬船などを眺める。真っ赤な夕日に照らされた工場群や、闇夜にきらめく光の集合体など、約3時間のクルーズ中にさまざまな表情が楽しめる。
 古くて重厚感のある建物に“萌える”という会社員吉井優子さん(24)=香川県高松市国分寺町=は「見たことのない角度から間近に見られてラッキー」、古高松南小4年の植村愛斗君(10)=同市新田町=は「工場が光の国みたいに見えた」と興奮気味。市は「参加者の反応を見ながら定期開催を目指す」という。
 宮脇書店本店(同市丸亀町)では、工場の景観にスポットを当てた書籍約10種類をサブカルチャーや写真集のコーナーに置く。担当者は「コアなファンがいるジャンル。在庫は欠かせない」と話す。
引用元:2011年3月6日 四国新聞記事

県内の自殺者増加率全国一/10年、県警まとめ


 2010年の香川県内の自殺者数が前年比21人増の240人に上り、増加率で全国ワーストだったことが3日、香川県警などのまとめで分かった。年代別では50代が、原因・動機別では「健康問題」が最も多かった。県警は「自殺予防に向け関係機関がより連携を深める必要がある」としている。
 まとめによると、10年の自殺者数は2年連続増加の240人。自殺者数の全国順位は42位だったが、増加率は9・58%と全国で最も高かった。
 年代別にみると、自殺者が最も多かったのは50代で前年比2人減の44人。以下、60代が増減なしの43人、40代が同12人増の37人と続く。前年と比べて増加が目立つのは40代のほか、20代と80代で、20代は同9人増の27人、80代は同12人増の25人に上った。
 男女別では、男性が前年比11人増の166人、女性が同10人増の74人といずれも増加。男性は40代(31人)、女性は50代と60代(各15人)の自殺者が最も多かった。
 1人につき3項目まで記録する原因・動機別では、病気の悩みなど「健康問題」が最多の104人(前年比22人減)。以下、事業不振や生活苦など「経済・生活問題」が44人(同14人減)、親子や夫婦関係の悩みなど「家庭問題」が43人(同14人増)、職場での人間関係など「勤務問題」が22人(増減なし)だった。女性は健康問題が74人中40人と過半数を占めたが、男性は4割弱にとどまり、経済・生活問題が2割強に上った。
 香川県内の自殺者は1998年以降、13年連続で200人を超えている。
引用元:2011年3月4日 四国新聞記事

クリスマスローズ見ごろ/国営讃岐まんのう公園


 香川県まんのう町吉野の国営讃岐まんのう公園で、キンポウゲ科の多年草・クリスマスローズが見ごろを迎えている。園内の竜頭(りゅうず)の森(約1700平方メートル)で四国最大級という約1500株を栽培。3月下旬まで白や赤などのかれんな花が楽しめる。
 欧州でクリスマスの時期からバラのような花を咲かせることが、名前の由来。花びらは直径5センチほどで、開花後、白や黄、赤やピンクから徐々に緑色に変わっていくのが特徴という。
 同園は2008年から森の斜面に植栽。4〜6日には園内ビジターセンターなどで展示や鉢の販売、押し花教室などを開く。問い合わせは同園〈0877(79)1700〉。
引用元:2011年3月3日 四国新聞記事

「目標になりたい」四国初女子プロ野球選手・川崎


 女子プロ野球に挑戦する丸亀城西高3年の川崎ひかるが2日、1カ月後のシーズン開幕へ向け抱負を語った。18歳のルーキーは「四国でわたしが初めてなので、自分が一番になって目標の選手となれるよう頑張りたい」と健闘を誓った。
 同日、所属する兵庫スイングスマイリーズの横田繁球団代表らと香川県庁を訪れ、浜田恵造香川県知事に入団を報告。青のユニホーム姿で現れ、やや緊張した面持ちだったが、次第に笑みも。川崎からサイン入りのユニホームと色紙をプレゼントされた浜田知事は「最初は慣れない環境だが、体に気をつけて頑張って」と激励した。
 川崎は身長167センチの右投げ右打ち。男子に交じり、小学1年から学童チームの財田ファイターズ、和光中と軟式野球をプレー。丸亀城西高ではソフトボール部の捕手として活躍した。昨年9月に京都で開かれた合同トライアウトに合格し12月に所属球団が決定した。
 表敬後、取材に応じた川崎は今季の目標について「1試合でも多く出場してチームの優勝に貢献したい」と話した。外野手登録で「肩の強さが売り」と、小学6年時にソフトボール投げで県小学記録の67メートル60をマークした強肩をアピール。14日から5日間、和歌山県で行われる合同キャンプに向け「後ろの打球が苦手。守備面を強化したい」と話した。
 背番号は初心に戻るという意味で小学2年時に初めてユニホームでつけた「24」を選んだ。不安はあるかという報道陣の質問に「プロ野球選手になる楽しみのほうが大きい」と笑顔で答えた。
 すでに2月20日に大阪府高槻市にある選手寮に入寮。4日の卒業式を終え、5日にチームに合流予定。
引用元:2011年3月3日 四国新聞記事

動乱期の高松藩を知る/企画展左近さんが居た幕末


 香川県高松市昭和町の市歴史資料館で企画展「左近さんが居た幕末」が開かれている。同資料館の所蔵品を中心に、高松松平家10代藩主頼胤(よりたね)の兄で“左近さん”と慕われた松平頼該(よりかね)(1809―68年)とその周辺の人々を書画や書籍など60点から紹介。幕末の動乱期に高松藩を取り巻いた政情不安を浮き彫りにしている。3月21日まで。
 頼該は長子の立場にあったが藩主にはならず、若くして隠居の身となり、書画や学問を学んだほか、芝居を奨励。自ら役者となって芝居を行うなど庶民からも人気を集めた。土佐藩など倒幕の志士たちが官軍となり進駐してくるなか、身をていして藩論を導き、幕末の戦火から高松を救ったとされる。
 「公子自画像」は書物を読む自身の姿を写したもの。左右対称に表現された衣服のしわや顔の表情から、頼該の実直な人となりが見てとれる。鳥羽伏見の戦い(1868年)の際、11代藩主頼聡(よりとし)が2人の家老に切腹を命じた書状「達書(たっしがき)」など、史実を裏付ける史料も並ぶ。
 同資料館の山本英之学芸員は「書画や史料から幕末をいきいきと感じることができる」と話している。
 観覧料は一般200円ほか。問い合わせは同資料館、電話087(861)4520。
引用元:2011年3月3日 四国新聞記事

2月27日付・海底ごみ退治


 坂出市のふるさと伝説に、日本武尊(やまとたけるのみこと)の息子、武穀王(たけかいおう)の悪魚退治の話がある。漁民や旅人を苦しめる悪魚は小山ほどの大きさ。王は80人余りの里人を率いて舟出する。だが、舟もろとも飲み込まれてしまう。
 部下の里人は腹中のガスで気絶するが、武穀王は火打ち石で悪魚の腹中を火事にする。悪魚は苦しさのあまり、すべての人間を吐き出し、死んでしまった。岸にたどりついた一行の前に、壷(つぼ)を持った童子が現れる。この清水を飲むと、みな元気を取り戻す。これが弥蘇波(やそば)(八十蘇)の水だという。
 今ふうに言えば、美しい瀬戸内海を痛めつけ、漁業者を苦しめている悪魚は、不法投棄物や海底ごみなどである。ペットボトル、プラスチック容器、空き缶、ビニールからテレビ、洗濯機などの電気製品、タイヤ、自動車の大物に至る。
 海藻と海草が茂る「藻場(もば)」は海の草原であり、森林に当たる。藻場は魚類などの産卵の場であり、餌場であり、揺りかごにほかならない。海底ごみなどによって、海が砂漠化される恐れもある。瀬戸内海には1万3千トン以上のごみが沈んでいるそうだ。
 海浜環境の保全活動を続けている高松市のボランティア団体「海守さぬき会」は、さしずめ現代の武穀王かもしれない。各漁協と協力し、回収ごみを目に見える形で展示もした。高松ロータリークラブの寄付金などで、3月から海ごみ回収・処理の試験事業も動き出す。
 住民も心得違いで、悪魚と化す時代。海を泣かせば、自身にハネ返る。
引用元:2011年2月27日 四国新聞記事




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